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就活の必勝法?~バスの中で聴こえた話~

  • 執筆者の写真: AKIKO
    AKIKO
  • 3月9日
  • 読了時間: 2分



30分は乗るバスで、さぁ、寝ようと、思ったら、

若者たちの大きめな声の会話が聴こえて来て、

がっつり耳だけ参加してしまった。


話の内容から、理系大の大学院、一年生らしい。

就活でもう、内定が大手から二社出た女の子と男子学生の会話。


『なんでそんなに次々に気に入られるわけ?』


『わかんない』


『まじすごいんだけど』


『ふふふ』


『ガクチカってなに言った?』


『なにって、研究だよ。それを言うために院に来たんだよ。

サークルとバイトのガクチカなんて言いたくなかったし、

そんなんじゃ、内定とれないよ』


『ていうか、そもそも半分落とされるインターンシップの試験で気に入られていたわけじゃん』


『うん』


『なにした?笑 グルディス回した?』


『回さない、書記だよ、地味に』


『まじか』


『回してた子は落ちてたよ』


『なんで?』


『わかんないけど、最低限のマナーと、愛嬌だよ』


私はここで、見ずにはいられず、女子学生の顔を見た。


杉咲花ちゃん風の、愛らしい感じ。


『愛嬌?』


『うん。愛嬌があれば、大丈夫』


『愛嬌??』


・・・・・・・・


男子学生は、腑に落ちない声で笑った。


愛嬌、と言えるまでの努力はあったに違いない。

勉強や研究も頑張ったのだろうし、

ガクチカで『研究内容』を言いたいために、

院に進んだくらいだもの。


『でも、思うけど』

女子学生は言った。


『院を出てれば絶対に就職有利だよ』


『それは確実、神だよ』


・・・・・・・


え?そうなの?


理系なら、それは常識なの?


でも、親の身にもなってよ。


大学からさらに二年、長くて四年、

学費が続くなんて、大変だよ。


親御さん、尊敬しますっ。


で、つまり、

就活の必勝法は、しっかり勉強したら、

あとは、マナーと愛嬌だって。


・・・って、若者は言ったけど、

年配者から見た時にそれは、

『気立ての良さ』っていうことだろう。


この実に曖昧な言葉だが、

それを見ていると言っても過言ではない。


『この人と一緒に働きたいかどうか』


うん、彼女は、清潔感があって、おとなしそうだが、

地味とは違う。

静かで、優しいけれど、しっかりとした声で話す。


よく言われたなぁ。

若い時・・・。


普段の生活が全部出る。

ドアを開けた瞬間、合否が出ているって。


普段から、自分を大切に、

楽しく生活していたら、

きっと、素敵になれるよ、うん。

結局は、日々の生活ということだな。

 
 
 

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